「みちづれ」Music Video・考察

『みちづれ』MV考察

 本考察は、星街すいせい『みちづれ』のMusic Videoを見た上で考察を行う記事となる。  ゆえにまずみちづれの視聴をオススメする。  みちづれ

注意

  • 筆者が「みちづれ」の公開から3時間程度の超弾丸で仕上げた記事になるので、根拠に欠けていたり、考察が甘かったり、何を言っているのかわからないかもしれません。
  • 普通に駄文です。読む価値はないので一般人の方はブラウザバックしてお帰りください。
  • 超眠い中執筆したので、許してください。何でもはしません。
  • (作者のリソースに余裕ができれば、後日加筆修正したりするかもしれません。)

上記注意を理解した「みちづれになった星詠み」の方のみご入場ください。

考察

『みちづれ』冒頭の英語がゲーム筐体に表示されている。  ちなみに、「すいせいこーど」有志によればみちづれの英語は以下のようなものであるという。

Hello everybody (皆さんこんにちは) This is going to be a once-in-a-lifetime parade (一生一度のパレードになるよ) Hey you, yes it's you over there with that heavy burden on your shoulders (君、そう、そこの負担を背負ってる君) If this sounds like fun to you(これが面白そうだったら) Why don't you come along with me(一緒に行かないか) Here we go (行くよ)

 一部が映っている様子しか確認できないが、歌詞で歌われていることから、プロローグとして全文が表示されていると仮定する。  ところで、1stライブ「Stellar into the Galaxy」において星街がモノローグとして語った「プロローグを描き続ける」について。  もしこれが星街すいせいの活動を追体験する星詠みのためのゲームであったとしたなら、そしてそのゲームのプロローグとしてみちづれの英語が表示されたとするならば、星街すいせいはこの「一生一度のパレードを描き続ける」という宣言を行っていると考えられはしないか。  と、パレードの開幕と共に、ゲームスタートである。

 ここではゲーム画面が映る。このゲームはアクションゲームであり、左側にスクロールするゲームのようだ。  この時点で「体力は最大6、現在4」「ステージは4-5」「★が7個取得済み」「スコアが5万」という情報がわかるが、これらを細かく見てみることにする。  まず体力については、敢えて「2削れている」ではなく「2足りない」と考えてみてはどうか。4という数字は2021/3/23〜2022/3/22までの間の4年目を指し示しており、そして6という数値は6年目で最大に達するということを言っているのではないかと。  そうなると「最大ってなんだよ?」という話になるだろうが、これは、彼女の(現時点での)最終目標、「武道館」と考えたい。  つまり6年目に武道館ライブを行うときが最高の体力となり、それまでは体力が「足りない」状態となっている、と考えられる。  ところで今年は6年目であるが、かまぼこ氏の考察で武道館ライブが可能となるチャンネル登録者数として挙げられている200万人という数字は今年中に達成しそうな勢いである。  加えてカバー社長の谷郷氏がこんなことをインタビューで言っていた。

我々は、あくまでそのサポート役として、「タレントたちがやりたいことに応えられるアセットを用意したい」「機会提供をしたい」と思っています。メジャーレーベルさんと連携することもそのひとつですし、日本武道館でライブをしたいという方のために武道館を抑えられるような会社になることもそのひとつです。

 ここまで要素が揃っていると、6年目である今年に武道館ライブを行う、という仮定もある程度信憑性が高まってくると考える。  ここでステージについて考える。ステージは「4-5」、つまり「4年目の第5ステージ。この「-5」という数字が何を指し示しているのか考えてみたい。  星街すいせい4年目の主なビッグイベントを以下に列挙する。

  • GHOSTのリリース・快進撃
  • 1stアルバム・Still Still Stellarのリリース
  • Stellar Stellarのリリース・快進撃
  • 1stソロライブ・Stellar into the Galaxy開催
  • 3rd全体ライブ・Link Your Wish出演

 5つである。ここから考えられるのは、ハイフンの後のステージ番号のインデックスがそのままビッグイベントに当てはめることができるのではないかということ。  ということは、「4-5」は「Link Your Wishの出演」のことを指し示すと考えられる。  なぜ「Link Your Wish」なのかというのは、恐らくそれ自体に意味があるわけではなく、全体ライブは常に「星街すいせいの周年直前に行われる、最後の大型行事」だからだろう。  さて、ここでわざわざ「4年目」について言及した理由は、星街が6年目のテーマとして語ったのが「原点回帰」であるからと考えられる。  彼女の原点である「武道館で歌いたい」および「あなたを照らす光になりたい」をもっとも忠実に表しているのは、あくまで4年目の「Still Still Stellar」や「Stellar into the Galaxy」だからだ。  わざわざ5年目の曲で4年目の言及をした上でさらに6年目に繋げる。  4年目から大きくテーマを変えて、4年目とかなり離れた5年目の星街と、4年目の星街、そして原点に立ち返った6年目の星街とを連結するのがこの「みちづれ」の役割ということだ。

 歌詞と連動して鬼が出ている。蛇がいない理由だが、「鬼が出るか蛇が出るかと怯えて過ごすばかり」という歌詞が、「鬼が出るとも蛇が出るとも宣言していない」点にある。  一般に、蛇は誘惑の象徴とされる。(その所以はアダムとイブに禁断の果実を食べるように誘惑した蛇にある)しかし、星街すいせいに誘惑は降り掛かってきておらず、逆に鬼のような傷付くような言葉は多く降り掛かってきていた。ゆえに鬼や妖怪と言った恐怖の存在と並走することになっているのだろうと考える。

 ブレておりよく見えないが、何やら百鬼夜行が行われているように見える。  本楽曲について、星街は「百鬼夜行のような感じ」と語っている他、「星街すいせいを追体験するゲーム」において百鬼夜行が出るということは、これまでの活動が本当に百鬼夜行であったということを示している。  それもそのはずで、次々に歴史に残る偉業を残してきた彼女には傷付くような言葉も多くあっただろう。  星街すいせいの偉業の歴史は、そういった異形なしには語ることができないというメッセージの現れかもしれない。

 Bメロはスキップして、サビに移る。  サビでは画像のように大量のゲームタイトルが映っていく。確認できる限り、以下のようなものが列挙できるか。

  • 天球、彗星は夜を跨ぐ
  • SUISEI
  • STILL STILL STELLAR
  • HOSHIRIS
  • SPECTER

 そして続けて3筐体の映像が一気に映し出される。  この3筐体のタイトルはすべて異なるが、何やら同じような映像を映しているように見える。  これは、「Still Still Stellar」と「Specter」、「テトリス」が等式であるということなのではないだろうか。  わざわざテトリス(ホシリス)が真ん中なのも気になる。真ん中ということはそれがもっとも強いテーマであるということなので、ここまでの2つのアルバムは「落ちゲー」であるということだ。 「落ちゲーである」とは何なのか。  テトリスというゲームは、ただ落ちてくるミノを消すゲームではない。そのゲームの本質は、いかにして上手い積み方をして生き残るかという所にある。星街がよくプレイしている「テトリス99」ではなおさらその傾向は強く、「生き残り、頂点に立つこと」がテーマである。  このテーマ「生き残る」すなわち「生きている証明をする」は2つのアルバムにおける共通項であり(1stで言えばGHOST、2ndであればアルバム自体)、つまりこの2つのアルバムは「落ちゲー」と表現できるのである。

「みちづれにしてあげるわ」の言葉と共に星街はどこからか飛び降りる。  この飛び降りが指し示すのは「断崖絶壁」つまり今日も小s…おっと誰か来たようだ…飛び降りなければ進めないような難局でもついて来い、みちづれにしてやろうということなのではないか。

 その後、この画面が映った後にゲーム画面がプツッと切れてしまう。  これは、Shout in Crisisのティザー映像で流れた画面破壊演出に似た何かを感じる。

 そしてこれである。5年目は本当に「歌い続け」「星詠みをみちづれ」にした年であったが、5年目とは思えないようなものがこの画像に混ざっている。  それは「来たければついてきて」である。5年目のみちづれであれば、確実に「きみもみちづれだね」を選んでいた所であろうが、6年目のみちづれではそれを選んでいない。  これは、5年目の「ついてこい!」から、6年目は4年目の「ついてきて!」に回帰したゆえ、6年目のみちづれで「ついてきて!」という選択肢を選ぶことに相成ったのだろう。

 この顔はどこかで見たことがあるーーーTEMPLATEのMVに登場する女性の顔だ。  この記事で解説されている女性を重ねると、自身のアンチへの憎しみを募らせているような顔にも見える。

 そして、筐体は「駆けろ」に移り変わる。  駆けろのMVでも、右から左に向かって走っており、みちづれとのリンクを薄々察していた方もいるかもしれないが、やはりみちづれと駆けろは密接にリンクしているようである。

 何者かが「パレードへゆこう」と誘っている。

 そして「ようこそ」である。  実はこの場面での星街の口の動きが、にわかに「ようこそ」と言っているようにも聞こえる。  そう、この???の正体は"星街すいせい"と考えられないだろうか?  パレードへの参加を勧誘するのは"星街すいせい"自身しかいまい。  ではわざわざ「匿名で勧誘した」のはなぜだろうか…それは恐らくだが、「星街すいせいでは『何か』が星街すいせいの体を使って『ようこそ』しているから」ではないか。  実際、「ようこそ」と言っているときの星街の顔はとても星街とは思えない顔をしていることがお分かり頂けるだろう。無機的な、ロボットのような顔を感じる。  ここで仮説を考えた結果、私は「星街すいせいの活動を追体験するこのゲームをプレイし、そしてそこにどっぷりと浸かった者」という結論に辿り着いた。  このMVにおいてはゲームで抽象化しているが、実際に星詠みは「人生というゲームにおいて、星街すいせいの活動を追っている」。星街すいせいに皆何かしらの理由で魅了され、その魅力にどっぷりと浸かっている。  ゆえに私は、この星街すいせいを「ゲーム内で追体験している星街すいせいの体を使って沼に引きずり込もうとしている星詠み」と解釈した。  実際、(星詠みに限った話ではないが)何かしら布教活動を行うときは、誰しも必ず「布教したいもののオススメ」を挙げて布教を行うだろう。星詠みであれば「カラプラ聴いてみて」「miComet観てみて」などになるだろうか。  このように、星詠みはまったく星街に詳しくない人を星街の「パレード」に引きずり込むツールとして星街自身を使うのだ。だから「星街すいせいの体を借りた星詠みが『ようこそ』と言っている」と考えた。

 最後に、「みちづれ」のタイトルロゴと共に「Continue?」の文字が現れる。  これに「Exit」の表記がないのは、「パレードへ参加したあなたに選択権はない」からだろう。「一度星街すいせいのパレードに参加したら、私とあなたの旅が終わるまでみちづれにする。そしてあなたは別の人をパレードに誘い、みちづれにするのだ」ということだ。  また、「Game Over」ではないのは、「パレードに参加したらゲームが終わるわけではなく、むしろ"始まる"から」だろう。そう、別の人をパレードに参加させるゲームの始まりだ。  かくて星詠みは増える一方となり、星街はパレードの最高点である武道館に向かうのだ。

おわりに

 私が深夜テンションで書いた2000字。  ただでさえ深夜テンションで怪文書メーカーになっているのに加え、私自身の文章力・考察力が壊滅的に足りないので、本当に何を言っているのか分からなかったと思いますが、是非TwitterなりDiscordなりで感想・指摘・ツッコミなどをして頂けると幸いです。  ここまでお読み頂き、ありがとうございました。